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「相続したけど手続きは何もせず、相続税も払っていない」

2019.09.25

2年前にご主人をなくされた、84歳のKさんには3人のお子様がいらしゃいます。K様は相続について勉強したことがなく、知識がないので全く分からないという状態で、ご主人が亡くなられてからの2年間何も手続きをしていませんでした。
保有されている資産は、駅の近くにあるご自宅と700坪の農地です。
相続について何も知識がなかったK様は、ご主人が亡くなり、相続についてそろそろ何かしなければならないなぁ・・・となんとなく思ってはいても、何をすれば良いのか分からないまま2年以上経ってしまいました。
そんな時、たまたまテレビを見ていたK様は相続税は10ヵ月以内に納税しなければならないということを知り、ご相談にいらっしゃいました。
本来、相続税の申告と納税は被相続人が死亡してから10ヵ月以内に行うことになっています。調査が入れば、「知らなかったから過ぎてしまった」では済まされません。
ご主人が亡くなって2年以上経っているので、早く払う必要がありますが、K様は現金をそんなに多く持っていません。
相続税はいくらぐらいになるのだろと、K様は不安を感じていました。
700坪の農地は、もともとご主人が兄と共有で持っていたものでした。
ご主人が亡くなってから何も手続きをしていなかったので、ご主人の持ち分は、K様とお子様3人とで相続したことになっていて、今はひとつの農地をご主人の兄を含めた5人で保有している状態です。
しかし後々K様自身が亡くなることを考えると、土地はお子様たちとその叔父にあたるご主人の兄が共有するといういびつな状態になります。
そうなると、事情も分からないお子様たちが叔父様と土地をどのようにするかと、話し合いをするのも大変です。
話がまとまらずに土地は放置することになってしまったり、トラブルを抱えることになったりするかもしれません。
相続税の資金問題に関しては、まずは金額を確認する必要があります。
提携している税理士に確認すると、支払う金額は50万程度であることが分かりました。
50万円であればK様も払えない金額ではなく、これにはK様もホッと一安心されていました。
そのため、相続税の資金に関しては何も問題がなくなり、K様はすぐに手続きを済ませました。
相続税については問題がなかったものの、ご主人の兄が共有名義に入っている土地に関しては、早めに対処をしておいた方がよさそうです。
話を詳しくお聞きすると、K様は今、離婚して家に戻ってきた長女とその子供(孫)2人とで、合わせて4人で暮らしているのですが、生活資金に困っていて、それについては他の2のお子様も心配しているようでした。
そこで、土地を売却し現金化してはどうかとご提案しました。
K様の農地は700坪の広さがあり、駅の近くにあります。住宅地にすれば好立地で需要もあります。これにはK様もお子様たちも納得されて、K様のお兄様にも提案内容について丁寧にご説明し、賛成していただけました。
その後はとんとん拍子で話が進み、トラブルなく無事に相続手続きを済ませることができました。
相続についての知識がほとんどゼロの状態だったK様。
ご相談前に税務署から連絡が来ていたら、何もわからず法定通りに土地を分けることになっていたでしょう。
後々、事情も分からないお子様たちが叔父様と話し合いをしたものの、話がまとまらずにトラブルを抱えることになっていたかもしれません。
早めに対応をしなければ、このように手続きがどんどん複雑になっていくのです。
そして、時間が経てば経つほど状況も変わっていきます。
相続人が亡くなりその子供に権利が移れば、相続人が増えることもありますし、例えば相続人の1人が認知症を患った場合は・・・などのリスクは増すばかりです。
このように相続の手続きは放置して長い期間が過ぎると、思わぬトラブルが起こる可能性があります。トラブルを未然に防ぐためにも、期限の10ヵ月以内、なるべく早いうちに手続きを行いましょう。