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過去に不法投棄のトラブルがあった不動産の相続

2022.10.06

◆ご相談内容

16年前に田舎のご実家を離れ、現在は旦那様と2人のお子様と関西で暮らしている30代のE様のご相談です。
お母様が5年前に亡くなられてから、お父様は田舎で一人暮らしをされていました。E様とご両親の関係はあまり良好ではなかったため、E様がご実家を離れてからは帰省することもあまりなかったそうです。
そしてお父様が昨年他界され、E様はご実家近くの約500坪の土地を相続することになりました。
しかし、現在は関西でご家族と暮らしており、今後田舎に戻る気もないE様は、お父様から相続した土地を売却したいと考えていらっしゃいました。このままでは利用していない土地の固定資産税だけを払い続けることになるためです。

 

◆問題点

実際にE様の相続した土地を確認しにいくと、この物件を業者に購入してもらうには、開発行為に必要な4メートルの道路を確保する必要があり、そのためには近隣の協力が必要なことが分かりました。
E様は近隣に協力をお願いしに行きましたが、「一切協力はしない」と断られてしまったそうです。
なぜなのか理由を探ると、E様のお父様はこの土地を長年放置していたために雑草が生い茂り、また不法投棄も後を絶たなかったようです。そして苦情が入ってもお父様は全く対応をしなかったので、近隣からの怒りを買ってしまったようです。
協力を得られなかったE様は、開発行為に必要な道路を確保できなかったため、業者にこの土地を購入してもらうことが不可能になりました。つまり、E様は不動産を現金化することができなくなってしまったのです。

 

◆売却できない事例も多い

このように、空き家や空き地をきちんと管理せず放置すると、様々なリスクを負うことになります。建物が老朽化し倒壊する可能性や、不審者や動物が侵入しそこに住みついてしまうことがあるかもしれません。ゴミなどを不法投棄されれば、悪臭が発生したり、景観も悪化します。
空き家や空き地を所有している方は、このような問題が起こりうるという事を自覚することが大切です。放置している期間が長ければ長いほど、リスクは高まりますので、売るか貸すか、別の活用方法を考えるのか、早めの対処が必要です。

 

なんらかの理由で空き家や空き地をそのまま残しておく必要がある場合は、空き家管理会社に管理を委託するという選択肢もあります。
空き家や空き地を放置することでもっとも問題なのは、E様のお父様のように近隣の住人に迷惑をかけてしまうことです。ゴミの放置による悪臭や景観の悪化、建物の倒壊による被害、不審者の侵入や放火の危険性など、近隣に多大な悪影響を及ぼす可能性があります。その結果、トラブルに発展することも珍しいことではありません。

 

お父様から不動産を相続したE様は、近隣の住人からの協力を得られずに不動産を売却することができませんでした。所有している不動産の立地条件や状態によって売りたくても売れないケースは多くあります。
今回のケースでは、管理をきちんとしていれば、業者に売却することができたのです。
このように、出来る限り不動産を売りたい時に売るためには、事前の対処が重要になります。

 

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