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外壁材の種類と特徴 ~湿式工法~

前回は乾式工法の外壁材についてご説明しました。今回は湿式工法についてご紹介します。

  

◎湿式工法

湿式工法とは、水を加えて練り混ぜた材料を、乾燥硬化によって定着させる工法です。
混合する材料の配合や施工について、専門的な技術と知識を要するため工事費が割高になる、乾燥硬化に一定期間が必要となるため工期が長くなるなどのデメリットがある一方で、高級感があり、味わい深い壁面が表現できるというメリットもあります。

  

◎種類と特徴

●吹付仕上げ塗材・厚付仕上げ塗材
塗り厚が約4~10mmで、凹凸がある粗面の単層仕上げ塗材。
吹き付けた表面に、ローラーやコテでスタッコ状の模様を施すことができます。

  

●左官壁材・土壁、珪藻土
各地域で産出される可塑(かそ)性のある土を主材料として、混和材やのり、すさ、骨材などを練り上げてつくる日本の伝統的な塗り壁材です。
本来は熟練した左官職人が、天候によって素材混合の比率を変えて現場で調合していましたが、最近では素材を工場で混合させた既調合材料を使うことが多くなっています。
土壁や珪藻土などでは、あえてコテムラを露骨に出す塗り方が今時です。味のある仕上がりになるコテムラ仕上げは、特に飲食店などの店舗でよく見かけます。
店舗の場合は、削れたり傷がつかないように、土壁や珪藻土よりも強度のあるモルタルで塗ることが多いです。

  

●左官壁材・漆喰
消石灰を主原料として、海草糊などの糊液と、スサと呼ばれる植物繊維を練り上げてつくる日本の伝統的な塗り壁材です。
土壁と同じく、最近では素材を工場で混合させた既調合材料を使うことが多くなっています。

  

●左官壁材・セメントモルタル
セメント、骨材、混和材、水を練り合わせたもの。
ひび割れや剥離対策、施工性、テクスチャーや色の表現、断熱や防火性能などを上げるために、様々な改良が加えられている。
仕上げ塗り専用セメントモルタルは、既調合材料が主流です。

  

●タイル
土や石を粉砕して成型し、高温で焼き固めた陶磁器の建材です。
吸水率や素材の違いによって、磁器質、せっ器質、陶器質に分けられ、吸水率の低い、磁器質とせっ器質タイルが主に外壁に使われます。
タイルは色彩や質感が良く、耐久・耐火・耐候性に優れていますが、重量があり、施工手間や掛かるなどに理由で、最近は乾式工法が主流となっています。

  

●石材・天然石
天然石は生成過程の違いによって「堆積岩」「火成岩」「変成岩」に分けられます。
火成岩に属する花崗岩(御影石)や安山岩、堆積岩の属する粘板岩(スレート)は、酸に強く、吸水性が低いことから、外壁に適しています。
また堆積岩に属する石灰岩や砂岩は、防水処理をした上で外壁に使うケースも。施工方法は、湿式工法、乾式工法、半湿式工法があります。

  

●石材・人造石
大理石などの天然石の種石を、セメントや樹脂と練り混ぜて板状に加工したもの。
テラゾー・擬石とも呼ばれています。種石の種類や顔料によって、様々な色合いやデザインが表現できます。
工場で生産するため、品質や価格が安定しています。

  

●レンガ
粘土や鉱石を粉砕して練り固め成形し、乾燥、焼成してつくられます。
地震の多い日本では、建築基準法によりレンガを構造体として使用することはできません。
鉄筋コンクリート造や鉄骨造の外壁として、またはレンガタイルとして外壁に使われることがほとんどです。
施工方法はタイルと同じく、湿式工法と乾式工法があります。

  

●コンクリート打ち放し
鉄筋コンクリート造の構造躯体を、そのまま外壁に活かした仕上げです。
型枠によって、平滑で光沢のある仕上がりや、表情のある杢目模様にできます。
撥水材で保護すれば、コンクリートの表面が美しく保たれます。

 

乾式工法に続き、湿式工法の外壁材をご紹介しました。次回は、種類ごとのメンテナンス方法とコストについてご紹介します。

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